いんちき釣師の奮戦記番外編・北海道 道の駅スタンプラリーの旅
用意万端か?・道東編@
【8月8〜10日】16箇所スタンプ!
【第1日目-札幌-新冠-三石-静内泊
【第2日目-静内-大樹-虫類-更別-中札内-白糠-厚岸-根室-
釧路泊
【第3日目-釧路-美幌-摩周-阿寒-陸別-足寄-士幌-音更-札幌】
 8月8日。行き当たりばったり・道北編での失敗を省みて今回は長くなりそうな道東編。きちんと2泊分の宿を予約してある。“ももすけ”が予約担当。静内と釧路に宿泊予定。宿は釧路を“ももすけ”が、静内を“いんちき釣り師”が決めた。どちらも過去に泊まったことのある宿で間違いは無いはず。準備万端と思っていたら台風が北海道に上陸。しかし、予約を取っているからと多少強引に出発してしまった。まさかあんな大雨になるとは・・・

 今回は台風ということもあって流石に釣道具は置いて行く。流されちゃって付近のみなさんにご迷惑を掛けるといけないからね。若干予定よりも早く札幌を出発し、雨がパラつく中、支笏湖−苫小牧経由で【サラブレッドロード新冠】へ。レコード館が隣にある。“いんちき釣師”はあまり音楽を嗜まず、”ももすけ”は父親の遺言で「歌禁止」なので興味が湧かない。申し訳ありません。興味のある人には楽しい展示があることでしょう。新冠周辺、日高地方は競走馬・サラブレットの生産が盛ん。お土産品もそれに類するものが多い。そんな中、馬糞饅頭って言うのはOK?大丈夫?半数以上の方が笑ってくれる?室蘭のチキウ岬のトコロの「毒饅頭」もどうかと思ったけど「馬糞」ねぇ・・・うーん。

 海岸線を南下。【みついし】へ。途中宿泊先である静内温泉の前を通って向かう。明日のオープン時間にあわせて出発したいから、今日行けるところは行っておきたい。昆布が特産。あとは日高地方なので鮭ね。羊羹はなんで有名なの?小豆とか特産?道の駅はなんだか“湿っぽい” 普通のお菓子なんかも売ってる売店感覚のトコ。“ももすけ”が試しに三石羊羹をお土産に購入。後日感想を聞いたけど「覚えていない」って。すっごく不味くもなく、美味しくもないから覚えていないのか、単に記憶能力に問題が有るのか?どちらの可能性も否定できない。ここで夕方。宿泊先の静内温泉に引き返し、チェックインする。もちろん途中でビールを買い込んでね。仕事の電話が掛かってきたんだけど、電波の状態が悪くて、すぐ切れちゃう。宿について掛け直そうとしたら圏外。久しぶりに公衆電話を使った(笑)


 ここ静内温泉は大阪に行く前、札幌を離れる“いんちき釣師”のために家族で来たことがある。何年以上前かな。部屋や食事なんかはよく覚えていなかったけど「良かった」という感想ははっきりと覚えている。美しい思いではなかなか否定しにくいので「良かった」としておきたい。来て分かったんだけど「老人保養施設」なのね。“いんちき釣師”より“ももすけ”の方が老人に近いとは言え、老人ではない。食事もシンプルな感じ。ヘルシーだね。ま、安かったし。お風呂は綺麗に改装してあったし。昔話題になった「人面魚」も健在だったし。ね。

 早めに宿を出発。雨模様。次なる道の駅【コスモール大樹】のオープン時間に合わせての時間。そうそうこの辺!去年、未だ道の駅巡りをしていない頃に“ももすけ”とドライブに来た。相変わらずの無計画で宿の予約なんか無くて深夜にこの辺に着いた。車中泊を主張するも却下され、なんとかホテルを探し入ったのがとんでもないホテル。「びびり」の“いんちき釣師”は風呂も怖くて入れず、びくびくしながら寝たことある。確か入り口に「冷暖房、シャワー、冷蔵庫完備」って書いてあった。わざわざ断るような設備かよ。ちなみに冷房っていうのは扇風機のコト。あーなんて名前だったかなぁ・・・まぁいいや。それもいい思い出だ(笑) コスモールってのは隣接するスーパーの名前。まだオープンしていない時間だったので詳細は不明だけど恐らく普通のスーパー。ただ経営母体がなにか「地域振興」的な性格のところで完全に民間ではない様子。チーズや海産品が特産らしく美味しそうなお土産が並ぶ、道の駅だった。

 北上し【忠類】 ナウマン象が出土したことあるんだって。ナウマン象をモチーフににしたぬいぐるみなんかがお土産。後は変わり種アイス。8月だというのに台風の影響か寒いので、ちょっとアイスは遠慮したい。いや、寒くなくても遠慮したい感じのアイスかな。わさびって・・・広くて綺麗な公園が有るみたいだけど雨がひどくて見学は無理。

 さらに北上【さらべつ】お菓子類のお土産が多い。特産のジャガイモを使ったポテトチップスは気のせいかも知れないが、美味しかった。お土産に購入。と、隣には内地からの観光客と思われる年配の夫婦が「いいお土産見つけた」と話しながらポテトチップを買い占めていた。なるほど。安いし、変わってるし、いいかもね。産地直送のポテトチップスか。ジャガイモの不味い内地では喜ばれそうだ。


 さらに北上【なかさつない】 雨はどんどん酷くなる。駐車場から道の駅の建物まで距離があり、傘をさして行ったんだけど、押印し、奥の展示場を見学して「さて、次は・・・」と入り口へ戻ると傘がない!井上陽水の歌に「傘がない」みたいな歌が有ったよな・・・ってそんな場合じゃない。バケツをひっくり返したような雨の中、車まで行くだけでとんでもないことになるのは見え見え。隣では“ももすけ”が不愉快なくらい笑っている。困惑していると見覚えのある傘を手におじさんが入ってきた。それ俺のじゃぁ・・・って言う前に「ごめん、ごめん。ちょっと借りたんだ」だって。 
怒りをぶつける前にそそくさと立ち去ったおじさん。“いんちき釣師”の怒りの矛先は“ももすけ”へ向けられる。当然だ。道の駅はひょうたんがいっぱい。軽い食事もできる。奥の展示場は中札内町の色々な取り組みが紹介されている。

 一転、南下し、再び太平洋へ。【しらぬか恋問】この辺迄来ると「遠くまで来た」感が強いね。お世話になった先生って結婚して白糠にいるんだよなぁ。なんて思い出してたけど、よく考えたら白老と勘違いしていた(笑) かなり物産市。カニカニ。この辺はね。生け簀に生きたカニやらアワビやらが居て「地方発送受け付けます」の貼り紙。頑張って売って下さい。“いんちき釣師”と“ももすけ”は道内観光なので一通り見て終了。丹頂のたまごとまりも羊羹をお土産に購入。カニはいいや。まりも羊羹は評判良かった。「懐かしい」ってね。ちょうどお昼でもあったので食堂でお昼ご飯。“いんちき釣師”は蕎麦。“ももすけ”は豚丼セット。共食いなのでは?との嫌味にも負けず美味しそうに食べていた。でもさ、白糠に居るんだからカニとか食べようぜ。せっかくなのに・・・

 午後1時頃、釧路市内へ入ったんだけど、この頃が雨のピーク。直後に大雨警報が発令された。ラジオでは「日高晤郎ショー」で晤郎さんが「よっぽど用事のある人以外は外出しないように」って言ってるよ。その日は根室まで行って引き返す予定で居たけど、中止を決定。予約した宿を探してなんだか道に迷っていると、天候がやや回復してきた。んじゃってコトで、とりあえず厚岸までは行ってみようと再考、そろそろと車を東へ走らせる。

 【厚岸グルメパーク】到着。雨はだいぶ良い。景色の綺麗な道の駅でもちろんカキが特産。厚岸のカキはでかい!って思っていたけど違うんだって。カキってどれもほっとけば大きくなるんだってさ。他のトコロは大きくなる前に採って売るから小さいのであって、厚岸のカキと種類が違ったりするわけじゃないみたい。ちょっとカキを食べてみたいなぁ・・・と思ったけど“ももすけ”に却下される。代わりにお土産「タマちゃんカレー」を購入。アザラシ肉を使ったカレーなんだけどね。横浜ではタマちゃんでもここ道東では食材。悲しいけどこれが現実。「悲しいけどコレ戦争なのよね」
2〜3個買って横浜送ってやろうか!ってな反社会的なコトを考えつつ厚岸を後にする。さっきの「横浜に送る」アイディアを“ももすけ”に話すと「やめれ」と一言。そうだね。わざわざ他人に不愉快な思いをさせることは無いよね。すいません。

 天候はやや回復してきているので東へ。4時頃【スワン44ねむろ】到着。多分札幌からだとここが一番遠い。スワンは?ああ、あそこか。バードウォッチングが盛んな様子。ここにも水槽があり魚が元気なく泳いでいる。死刑囚にしかこの魚達の気持ちは分からないだろうな。可哀想だよ。でも立派な建物だ。風蓮湖もよく見える。根室ねぇ。ここも去年来て泊まるところ探したな(笑) また結構何もないんだよね。その時、ここでも「なんとか祭り」が開催されていて巻き込まれた思い出がある。

 ここから取って返し釧路へ。釧路は友人知人が多いし、子供の頃は親戚が居て夏休みには遊びに来たりした。“ももすけ”が仕事で良く来たから詳しい、と主張するので晩御飯は外に食べに出るコトにする。港町だし、さぞ美味しいお魚なんかが食べられるんだろうな・・・ん?どうしたって?店がない?潰れてる?ああ、まだ他にも有るんでしょ?。じゃあそっち行こうよ。・・・何が?そこも無いの?ちょちょっとそれってどれくらい前の話さ?あほ!古いわ!あれからバブルも弾けて日本中エライコトになったんだよ!!適当に店に入り中途半端な晩御飯。美味しかったけどね。ビールも頂いてホテルへ戻り、実家が釧路にある“Kママ”にメールを出して就寝。


 翌日、台風一過の晴天。釧路らしさの感じられない美味しい朝御飯を頂いて出発。標茶、弟子屈を抜け【ぐるっとパノラマ美幌峠】へ。屈斜路湖もチラっと見る。高い山なんだろうな。すごい霧。ぐるっとパノラマしたいけど真っ白け。雲なのかも。割と広いお土産コーナーで美深じゃなくてもいいんじゃない?というようなお土産を見て次へ。

 ちょっと戻る感じで【摩周温泉】 吃驚するくらい小さな建物だ。この辺温泉有るんだ。へー。後ろの広い公園とかも道の駅なんでしょ?ちょっと寄ったりしたいけど、時間が・・・何かに追われるように次へ。


 【阿寒丹頂の里】すべての始まり。ここの告知ポスターをきっかけにすべてが始まった。相変わらず愛想の悪いおばちゃんにソフトクリームを作ってもらい食べている“ももすけ” 美味しいって。よかったね。道の駅の建物自体は小さい感じ。ココに仕事で来たよってな話をしつつ、次へ。

 西へ【オーロラタウン93りくべつ】途中に道の駅のような建物あり。あーゆーのが道の駅になるんだよね。なんて話しながら通過した。後日それが【あいおい】に供用されたと知り、びっくり。って言うか7カ所も増えたし、今回の旅ではこの【あいおい】【むかわ四季の館】を通っている。寄っておけば良かった。「今回のスタンプラリーには数えません」って言われても残念。陸別は寒いトコロなんだって。ここの道の駅はふるさと銀河線の駅も兼用、宿泊施設もある。電車が入るところを見たい気もしたけど、何時になるやら分からないし、今度の機会にする。ふるさと銀河線って素敵すぎるんじゃない?名前がさ。

 やや南下【足寄湖】 坂の上の方に建物あり。古いチーズ工場のなのかな?2階の売店で「道プレ」を買ってお土産を物色。チーズが苦手な“ももすけ”は興味無い様子。ちょうどお昼でも有ったので隣のレストランでお昼ご飯を頂くことにして移動。“いんちき釣師”はカレー。“ももすけ”お蕎麦。シカ肉が有名らしくメニューが色々有ったけどちょっとトリッキーな感じだったので無難な選択。「いっぱいいっぱい」なウェイトレスさんが一生懸命働いていた。駐車場で白いワンボックスカーで、びっちり「道プレ」を貼った車が止まっていた。おおっ強者。しかも内地ナンバーだ。改めて道の駅巡りの人気を知る。

 南下【ピア21しほろ】 内地からツーリングに来ている若者達が休憩していて、「北海道をなめるな!」などとはしゃいでいる。ちょっと疲れてきているのかイラつき気味な“いんちき釣師”楽しそうなその声も多少耳障りかな。なんか動物の糞尿臭い道の駅。風向きなんだろうけど・・・“ももすけ”が友人に渡すお土産を選んでいる。「いいんじゃない?」とぞんざいに返事をし、いかんいかんと反省。

 南下【おとふけ】 予定では今回最後の道の駅。向かって左側に産直市有り。ここまでちょっとだけ道が混雑してきた。鉄骨丸見えの建物は特徴的。ここでも内地ナンバーの「道の駅巡りカー」を発見。内地から来て北海道を回ると楽しそうだね。以前、大阪から友人を一人連れて北海道まで車で帰省したことがある。その時はまるで観光客だったので全然車の居ない国道を見てはしゃいだ記憶がある。足寄で警察に捕まったけど・・・

 まぁ台風に遭ったりしたけどここまでは割と順調。天気も昨日とは一転、快晴だし。道もすいてて快調だ。さて、ここからが大変。天気の良さについ、道路情報を聴くのを怠り、日勝峠の入り口まで行って通行止めになっているのを知る。しばし愕然とした後、気を取り直して狩勝峠へ迂回。富良野を経由して帰ることになった。
 と、ここまでなんとか進んできた今回のドライブだったが、ここから富良野市内まで異常に渋滞している。ナビ役の”ももすけ”に抜け道を探すように指示し、変なトコロで細い道に入ったけど結局同じ国道に戻ってしまい、ただガソリンを損した。しかも戻ったときに前を走っていたのは細い道にそれる前に前に居たトラック。車1台分も得しなかった。半端じゃない渋滞。何時に札幌に帰れるか分からないってくらい。ちょっと前に『北の国から』の五郎さんの家を見に行こうなんてのんびり話してたのがウソのよう。(見には行かなかったけど・・・)んー何時間たった?もう2時間かい!!
もうだめ。我慢できない。大阪で免許を取得し、しばらく大阪に居て渋滞には慣れているつもりだったけど、北海道へ帰ってきて、早くも“渋滞が苦手”になっている。「地図貸せ」信号待ちで“ももすけ”から地図を取り上げ、半ば強引にわき道へ逸れる。ほら、誰も走ってない。ずーと行ける。渋滞の先頭近くに出て、すごいショートカットだった。良く考えれば夏の行楽シーズンに“富良野”を通ろうっててのが間違い。ステキを求めて内地から観光客が一杯来ているのにね。自分の判断が正しかったと得意になり、不機嫌も多少解消され、あとは快適に札幌まで帰った。国道38号線が混んでいたら、上の画像の赤の点線を行ってください。
 帰宅後、テレビで今回の台風の被害を見つつ、むしろ遠回りや、渋滞程度で済んだことを感謝した次第。くわばらくわばら(汗)

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